Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

あさまふんかこう

浅間噴火口

豊島 与志雄

Lesen Sie 浅間噴火口 (あさまふんかこう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.938 Zeichen · 24 Bildschirme

Aozora Bunko

」と正枝は考えてみる。

一年ほど前に李は春日荘に来たのである。

室をお借りしたいという人が……との女中の取次に、正枝が出て行ってみると、学生服の髪の長い青年が、胸のところに帽子を両手で持って、玄関の真中につっ立っていた。正枝は彼を玄関の横手の椅子に招じて、そこで、如何にも春日荘風な応対がはじまった。

「学校に通っておいでになりますの。」

「そうです。」

「学校はどちらの……。」

「明治大学の法科です。」

「お国は……。」

「朝鮮です。」

そして彼は、毛筆で氏名だけ記入した小さな名刺を差出した。美事な筆蹟で李永泰としてあった。

正枝は改めて相手を眺めた。眉目のくっきりとした白皙の秀才型の顔に、どこかのびやかな而も野性的な気味が滞っていた。言葉もはっきりしていた。正枝は暫く黙っていたが、やはりいつもの形式通りに押し通した。

「あの、どなたか、こちらを紹介なすった方がおありですか。」

「人から聞いて来ました。」

「私共では大抵、どなたかの紹介がある方にお願いしていますので……。」

「紹介はありません。学校の紹介ならいつでも貰って来ます。」

「いえ、それには及びませんけれど……。