Japanische Klassiker mit Furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lesen Sie 浮雲 (うきぐも) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.980 Zeichen · 222 Bildschirme
「フフン卑屈でない、本田を卑屈でない」
ト云ッてさも苦々しそうに冷笑いながら顔を背けたが、忽ちまたキッとお勢の方を振向いて、
「何時か貴嬢何と仰しゃッた、本田が貴嬢に対ッて失敬な情談を言ッた時に……」
「そりゃあの時には厭な感じも起ッたけれども、能く交際して見ればそんなに貴君のお言いなさるように破廉耻の人じゃ有りませんワ」
文三は黙然としてお勢の顔を凝視めていた、但し宜しくない徴候で。
「昨夜もアレから下へ降りて、本田さんがアノー『慈母さんが聞と必と喧ましく言出すに違いない、そうすると僕は何だけれどもアノ内海が困るだろうから黙ッていてくれろ』と口止めしたから、私は何とも言わなかッたけれども鍋がツイ饒舌ッて……」
「古狸奴、そんな事を言やアがッたか」
「またあんな事を云ッて……そりゃ文さん、貴君が悪いよ。あれ程貴君に罵詈されても腹も立てずにやっぱり貴君の利益を思ッて云う者を、それをそんな古狸なんぞッて……そりゃ貴君は温順だのに本田さんは活溌だから気が合わないかも知れないけれども、貴君と気の合わないものは皆破廉耻と極ッてもいないから……それを無暗に罵詈して……そんな失敬な事ッて……」