Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lesen Sie 浮雲 (うきぐも) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.980 Zeichen · 222 Bildschirme
それもネー、これがお前さん一人の事なら風見の烏みたように高くばッかり止まッて、食うや食わずにいようといまいとそりゃアもうどうなりと御勝手次第サ、けれどもお前さんには母親さんというものが有るじゃアないかエ」
母親と聞いて文三の萎れ返るを見て、お政は好い責道具を視付けたという顔付、長羅宇の烟管で席を叩くをキッカケに、
「イエサ母親さんがお可愛そうじゃアないかエ、マア篤り胸に手を宛てて考えて御覧。母親さんだッて父親さんには早くお別れなさるし、今じゃ便りにするなアお前さんばっかりだから、どんなにか心細いか知れない。なにもああしてお国で一人暮しの不自由な思いをしてお出でなさりたくもあるまいけれども、それもこれも皆お前さんの立身するばッかりを楽にして辛抱してお出でなさるんだヨ。そこを些しでも汲分けてお出でなら、仮令えどんな辛いと思う事が有ッても厭だと思う事があッても我慢をしてサ、石に噛付ても出世をしなくッちゃアならないと心懸なければならないとこだ。それをお前さんのように、ヤ人の機嫌を取るのは厭だの、ヤそんな鄙劣な事は出来ないのとそんな我儘気随を言ッて母親さんまで路頭に迷わしちゃア、今日冥利がわりいじゃないか。