Japanische Klassiker mit Furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lesen Sie 浮雲 (うきぐも) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.980 Zeichen · 222 Bildschirme
何故虚言を言ッたか自分にも解りかねる。お勢は座に着きながら、さして吃驚した様子もなく、
「アノ今母親さんがお噺しだッたが、文さん免職におなりなすったとネ」
「昨日免職になりました」
ト文三も今朝とはうって反ッて、今は其処どころで無いと言ッたような顔付。
「実に面目は有りませんが、しかし幾程悔んでも出来た事は仕様が無いと思ッて今朝母親さんに御風聴申したが……叱られました」
トいって歯を囓切ッて差俯向く。
「そうでしたとネー、だけれども……」
「二十三にも成ッて親一人楽に過す事の出来ない意久地なし、と言わないばかりに仰しゃッた」
「そうでしたとネー、だけれども……」
「成程私は意久地なしだ、意久地なしに違いないが、しかしなんぼ叔母甥の間柄だと言ッて面と向ッて意久地なしだと言われては、腹も立たないが余り……」
「だけれどもあれは母親さんの方が不条理ですワ。今もネ母親さんが得意になってお話しだったから、私が議論したのですよ。議論したけれども母親さんには私の言事が解らないと見えてネ、唯腹ばッかり立てているのだから、教育の無い者は仕様がないのネー」
ト極り文句。文三は垂れていた頭をフッと振挙げて、