Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

うみにいくるひとびと

海に生くる人々

葉山 嘉樹

Lesen Sie 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) von 葉山 嘉樹 (はやまよしき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.305 Zeichen · 321 Bildschirme

Aozora Bunko

そして最後に、「よくよくこいつには妹が沢山あって、方々で女郎をしてやがるんだ。そしてまた、妹のように感じる女とどうして、やつはああいうことができるんだろう。ど助平めだよ、あいつは」とつけ加えたのであった。そして、この点に関しては三上のいうことは真実であった。

わが兄弟たちは、船乗りになるまでに非常に多くの苦しい経験をなめて来ている。そして、小倉などは、一村の運命をになって志を立てようとしていた。地理的にいっても、社会的にいっても、海は最も低いところで、そこへ流れて来た「人間のくず」どもは、現社会の一切ののろいを引き受けて来ているように見えた。

女郎買いをすることは、船員の常習であるといわれていた。ことに下級船員は、そのために、全収入を蕩尽するのだと、社会は例外なく考えている。そして、それは、多くの場合事実である。が、それがどうしたというのだ。

彼らも女郎買いをしたくはないのだ。愛人が必要なのだ。だが、今の社会で口のあいた靴をはいて、油だらけの菜っ葉服を着て、足の踵のように堅い手の皮を持った、金をそのくせ持っていない、「海坊主」を、だれが一体相手になってくれるんだ! いつ海の藻屑と消えるか、いつ片手をもぎ取られるか、いつ、遠洋航路につくかわからない、無細工な「海坊主」