Japanische Klassiker mit Furigana
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かいていとし
海底都市
海野 十三
Lesen Sie 海底都市 (かいていとし) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.118 Zeichen · 168 Bildschirme
あとで聞くと、これは海底全体に強い照明が行われているのだった。
「お客さん、分りましたか。向こうに見えるへんなものが何であるか、お分りですか」
僕はタクマ少年の声によって、びっくりして、吾れにかえった。
「ああ、そうだったね。何かへんなものが見えるだろうと、君はさっきからいっていたんだね。それはどこかね」
「あそこですよ。今、鯛の大群が下りていった海藻の林のすぐ右ですよ」
「ああ、見える、見える、あれだね。なるほど、へんなものが丘の上にある。まるで傾いたお城のようだが、一体何だろう」
「分りませんか。よく見て下さい」
僕はそのお城が地震にあったようなふしぎなものをしばらくじっと見つめていた。そのうちに僕は、はたと思いあたった。
「分った。あれは沈没した軍艦じゃないか。ねえ君、そうだろう」
僕がふりかえると、タクマ少年は無言でうなずいてみせた。
「軍艦にしてはずいぶん大きい軍艦だね。形もかわっているし、航空母艦じゃあないだろうか」
「そうです。あれは航空母艦のシナノです」
「シナノ? すると、あの六万何千トンかあったやつかね。太平洋戦争中に竣工して、館山を出て東京湾口から外に出たと思ったら、すぐ魚雷攻撃をくらって他愛なく沈没してしまったというあれかね」