Japanische Klassiker mit Furigana
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きえたうつくしいふしぎなにじ
消えた美しい不思議なにじ
小川 未明
Lesen Sie 消えた美しい不思議なにじ (きえたうつくしいふしぎなにじ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 8.038 Zeichen · 16 Bildschirme
」と、やさしい妹はたずねました。
すると、風も、雨も、声をそろえて、
「私どもは、かわいそうに思っていました。それであの二人の子たちを吹いたり、またぬらしたりしたときも、強くなれ、強くなれ、そして、大きくなれ! といって、なるだけひどく苦しめないようにしました。しかし、不幸な子供は、けっしてあの二人だけではありません。まだたくさんな、たくさんな、子供があります。」と答えました。
妹は、風や、雨に、もう帰ってもいいといいました。そして、独りとなったとき、妹は考えました。
「わたしは、これまで、幸福の砂を河の中に投げていろいろの喜びを下界に送ったのも、けっしてある人々だけを楽しませるためではなかった。みんなのものを喜ばせるためであった。それが、ある人々だけをあんなに幸福にさせ、ある人々をあんなに不しあわせにしようとは、思いもよらないことであった。もうこのうえ幸福の砂を骨をおって、河に投げることもあるまい。こうして見ると、やはり姉さんが、わたしよりもりこうであるかもしれない。冷酷な姉さんは、よくわたしをわらったものだ。」と、妹は思いました。それから妹は、もう黄金の砂を河の中に投げることを止めてしまいました。