Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しんやのしちょう

深夜の市長

海野 十三

Lesen Sie 深夜の市長 (しんやのしちょう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.982 Zeichen · 220 Bildschirme

Aozora Bunko

さあ――この単刀直入的な問いには、遉の僕もウムと呻ったまま、急に応えるべき言葉も見つからなかった。

「一体どっちの道を行こうというのかネ。司法官として出世するつもりなら、この際もう俺たちとは手を切って貰いたいネ。俺たちと交際っていれば、泥を握ることはあっても、黄金の冠を拾うようなことにはますます縁どおくなるよ」

僕はルンペン老人とばかり思っていた「深夜の市長」が、意外にも六ヶ敷いことを云いだしたので呆れるほど愕いてしまった。この唯者ではない「深夜の市長」の正体は何だろう。――

そのとき、最前から奇妙な器械の前に坐って、しきりに何かを調べていた街の科学者速水輪太郎がつと腰掛から立ち上って、こっちへ歩いて来た。

「さあ、時分は恰度よいようですが、出懸けましょうか」

「そうか。では出発としよう」

「深夜の市長」は立ち上ったが、急に眩暈でもしたらしく、フラフラと蹣跚いた。

「呀ッ、どうしましたッ」「もし、しっかりしてエ」

倒れようとする「深夜の市長」を、駆けよった速水とお照が、背後から危く支えた。

「うっ、痛……」

「深夜の市長」は真青になって、歯をギリギリと噛み合わせた。