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Japanische Klassiker mit Furigana

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げんぞうがはら

源蔵ヶ原

山本 周五郎

Lesen Sie 源蔵ヶ原 (げんぞうがはら) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.843 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

んだ」

「忠太は自分の罪をまじくなうために、泰さんを引張り出そうとしたんだ」とのろが云った、「おいらあのろだ、のろなら騙して使えると思ったんだろう、おれにうまいこともちかけてきた、そこで市あにいに相談したところ、忠太の云うままになってろと云う、おれはおっちょこちょいだが、そう云われてははあと思った、それで忠太の望みどおりな筋書を仕上げたってわけさ」

「ひでえな、そいつはひでえ」と云って又次郎は足踏みをした、「こんなべらぼうなことを知っていて、なぜみんなは黙っていたんだ、おまけに泰さんをあんなにいじめるなんて、いってえどういうつもりなんだ」

「こうと約定をきめたなかまの前で、ことをはっきりさせたかったんだ」と云って、市三は掴んでいた忠太の腕を突き放した、「――なにか云うことがあるか忠太、のろの云ったことに間違いでもあるか」

「おれは」忠太は細い声で云った、「おれはお光ぼうが好きだった、――死ぬほど好きだったんだ」

「云うことはそれだけか」と宗吉が云った、「おれも又と同様なんにも知らなかった、市三からちょっとほのめかされたが、まさかこんなこととは考えもしなかった、忠太、いくらなんでもそいつはひど過ぎやしねえか」