Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せんこうてい「ハビヒツブルグ」

潜航艇「鷹の城」

小栗 虫太郎

Lesen Sie 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.395 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

頭被、綿布、Maharajah の国だ。僕は、象に乗り蛇使いを見、Lingam の、散在する印度教寺院を見歩いた。しかし、そのバトナやカルカッタにはなんの物語もない。それから、汽車で南行、中部印度のプーリという町にきてはじめてこの話が起る。

そこの宿は、ホテル「風の宮」という洒落た名であったが、部屋は、Apadravya という裏町に向いて汚い。

露台が、重なり合っている狭くるしい通りは、また、更紗や麻布の日覆いでしたの土が見えない。しかし、夜は美しい。更紗を洩れる灯、昼間は気付かなかった露台の影絵、パタンやブルマンの喧囂たる取引は、さながら、往時バグダッドの繁栄そのものである。

平太鼓が聴える……。それを子守唄に、寝ればまた「一千一夜物語」を夢みる。バクストの装置、カルサヴィナが踊るシェヘラザーデの陽炎。まるでそれは、僕が Haroun al Raschid で、ここへ彷徨い着いたようであった。

ところが、そうして滞在三日目の夕のことである。

窓からみると、砂堤の蔭に首絞め台のようなものが見える。それが、最初の日から気になっていたので、ジェソップ氏を誘い散歩がてら出かけていった。