Japanische Klassiker mit Furigana
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せんこうてい「ハビヒツブルグ」
潜航艇「鷹の城」
小栗 虫太郎
Lesen Sie 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.395 Zeichen · 263 Bildschirme
「そうだ、あの方がああなるについては、いまの、『欧航組』の大検挙に原因があった。――それでと云うても勤務中だが、君に警察医が来るまで、かいつまんで話してあげよう」
それから、本庁への報告、水上署への手配が終ると、二人は並んで舟待の腰掛に腰を下した。風が凪いで、波に隠れていた、渡船の灯がまた現われた。
「その、『欧航組』というやつは、君も知っとるであろうが、以前船員だった連中が企んだ、大仕掛な密輸団だった。おまけに、港々には、春婦宿を経営していたし、大規模な、世界を股にかけた、人肉買売までもやっておった。ところで、その組織を云うと、四人の秘密組合になっておってな。そのなかで、高坂三伝というのが、マア首領株で、他にはたしか――それが、三、四、五と順になるような名前じゃったと思うたが――それぞれ船場四郎太、それから矢伏五太夫、もう一人は、ちょっと度忘れしたが、そうだった、成戸六松というその四人じゃったと思うたよ。ところが、しまいには、仲間割れをしおってな。なにしろ、その三伝という男が、冷血なことこの上なしという辣腕家だったで、自然独裁の形にもなるし、他の三人も、自衛上三伝と対立するようになった。