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Japanische Klassiker mit Furigana

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せんこうてい「ハビヒツブルグ」

潜航艇「鷹の城」

小栗 虫太郎

Lesen Sie 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.395 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

の船長から――それが現在私の夫ではございますが、貴方の遺品を贈るという旨を申しでてまいりました。それがそもそも、いまの生活に入る原因となったのでしたけど、私の悲運は、いまなお十七年後の今日になっても尽きようとはいたしません。

せっかく貴方の墓と思い、引き揚げた『鷹の城』も、ついには私たちの生計の糧として用いねばならなくなりました。

私たちはこの上、安逸な生活を続けることが不可能になったのでございます。それで八住は、船底を改装して硝子張にしたのを、いよいよ海底の遊覧船に仕立てることにいたしました。

そうして再び、貴方のお船『鷹の城』は動くことになりましたけど、私にとれば、貴方のお墓を作る機会が、これで永遠に失われてしまったことになります。

ですけど、貴方の幻だけはかたく胸に抱きしめて――あの気高くも運命はかなき海賊、いいえ、男爵海軍少佐テオバルト・フォン・エッセンは、死にさえも打ち捷って、このような熱い接吻で私の唇を燃やすではございませんか。

貴方、そんな頸の上などは擽っとうございますわ。ねえ、耳朶へ……貴方……」

フォン・エッセン艇長とウルリーケとを結びつけた、かくもかたい愛着の絆を前にしては、現在の夫、八住衡吉などは、むろん影すらもないのだった。