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Japanische Klassiker mit Furigana

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せんこうてい「ハビヒツブルグ」

潜航艇「鷹の城」

小栗 虫太郎

Lesen Sie 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.395 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

じつに本船は、フォークランド沖の海戦で、撃ち洩らされた独艇を怖れたからである。独逸スペイン艦隊の旗艦シャルンホルスト号には、二隻の艦載潜航艇があったのであるが、そのうち一つは傷つき、他の一隻は行衛知れずになってしまった。

それ以来、濃霧のような海魔のようなものが、北太平洋の北圏航路を覆い包んでしまったのである。

ある船は、海面に潜望鏡を見たといい、また、覗いてすぐに姿を消したという船もあった。しかし本船は、この一夜で航程を終ろうとしていた。それが、西経一三三度二分、北緯五十二度六分、女王シャーロット島を遠望する海上であった。

日が暮れると、同時に重い防水布を張り、電球は取り除かれて、通風口は内部から厚い紙で蓋をしてしまった。操舵室も海図室も同じように暗く、内部も外部も、闇夜のような船であった。

「ですが、奴らは、なかなかうまくやりますからね」

六回も、独艇の追跡をうけたという手練のヴィデは、碧い眼をパチパチと瞬いていった。

「僕は、本船のまえは仏蘭西船にいたんですが、あれに、こういう大砲の一、二門もあったらなア。なにしろね、船に魚雷を喰わせやがって、悠々と現われてくるんです。