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Japanische Klassiker mit Furigana

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せんこうてい「ハビヒツブルグ」

潜航艇「鷹の城」

小栗 虫太郎

Lesen Sie 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.395 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

さらに、もう一つの証拠というのは、四人がいずれも、実の父母を知らないということで、戸籍面を見ても、一家を創立した戸主になっているのだ。

そして、いまはっきりと知ったのは、四人のいずれか二人が里虹を父にしているということ――それが島中の二人が、島に流された二人であるか。また里虹の子以外の二人は、いったい誰を父にしているのであろうか。

その疑惑の深さには、現実も幻も差別がなく、揉み込めば揉み込むほど、頭の中に触れる突起がなくなってしまって、やがて彼は恍惚となってしまうのだった。

しかし、そうしているうちに、ふと松飾りのざわめきに触れると、彼の神経はふたたび鋭くなってきた。

そうして、今度は夷岐戸島に行き、不思議な人魚の行衛は、女の惨屍体は――と繞らせているうちに、いつとなく島内における、祖父母たちの生活を想い起すのだった。

――あの島における祖先の次の時代に、もし男の子と女の子とが、生れたとしよう。するとそこには、道徳も思想も、言語も抑制もあり得ないはずである。

ソドムの崩壊の日、生き残った一人の父と二人の娘は、いったいなにを行なったか。それは抱擁であり、肉慾であり、大いなる沈黙の儀式である――種族保存のためには、あの刑罰の神、エホバですらもそれを許したではないか。