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Japanische Klassiker mit Furigana

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せんこうてい「ハビヒツブルグ」

潜航艇「鷹の城」

小栗 虫太郎

Lesen Sie 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.395 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

見得。

ところが、そうした陰惨な色どりが、未だに消えぬ観客の耳に、つんざくような叫喚が、幕の背後から聴えてきた。

それは、衝立の蔭で、夷岐戸島唯一の生残者と目され、先には不可解な縊死を見せた宅悦の小六が、今度こそは、白眼を剥き出し手足を縮めて、それはあえなくも息が絶えていたからであった。

この意外な突発事件は、その日の興行を、髪梳き場だけで中止させてしまった。

そして、観衆が立ち去った後は、広い空間を、侘びしげな空気が揺れていてその中に、二、三蟻のように蠢いて見えるものがあった。

それが、法水のほか、四、五人の検屍官一行だったのである。

ところが、不審なことには、屍体にはどこぞといい、他殺の痕跡がないのだった。中毒と覚しい痕もなければ、皺の深みに隠れている、針先ほどの傷もなく、両眼もいてはいるが、活気なく物懶そうに濁っている。

そこで検屍官は、小六の屍体に自然死を推定した。

「ところで法水さん、聴けばこの一座では、『四谷怪談』がかつて一度も、上演されたことがないと云うじゃありませんか。そこに、この老人の衝撃死の原因があったのですよ。御覧のとおり、胸腺淋巴体質というやつは、衝撃には恐ろしく、鋭敏ですからな。