Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

こぞうのゆめ

潤一郎ラビリンスV――少年の王国

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 潤一郎ラビリンスV――少年の王国 (こぞうのゆめ) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 71.989 Zeichen · 144 Bildschirme

Aozora Bunko

、第4水準2-88-74)をつく訳には行かなかった。―――そう云われゝば貝島は思いあたる節があった。此の頃はさっぱり缺席や遅刻をする生徒がない。C町の荒物屋の忰の、橋本と云う病身な子供までが、真青な、元気のない顔をしながら、感心に毎日学校へ通って居る。何にしても皆が非常に勉強家になったらしい。結構な事だと喜んで居たのであった。―――探偵には七八人の子供が任命されて居た。彼等は常に級中の怠け者の家の周囲を徘徊したり、密かに跡をつけたりして、油断なく取り締まって居る。勿論一方にはきびしい罰則が設けられて、命令を背いた場合には、たとい其れが級長であっても、或は、沼倉自身であっても、甘んじて制裁を受けなければならなかった。

罰則の種類がだん/\殖えて来るに従って、制裁の方法も複雑になり、探偵の人数も増すようになった。しまいには探偵以外に、いろ/\の役人が任命された。先生から指名された級長は其方除けにされて、代りに腕力のあるいたずら者が、監督官に任ぜられる。出席簿係り、運動場係り、遊戯係り、と云うような役も出来る。大統領の沼倉を補佐する役が出来る。裁判官が出来る、その副官が出来る、高官の用を足す従卒が出来る。