Japanische Klassiker mit Furigana
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ひなわじゅう
火縄銃
江戸川 乱歩
Lesen Sie 火縄銃 (ひなわじゅう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.117 Zeichen · 19 Bildschirme
「アッハハハハハ」
と笑い出した。
私は何が何やらさっぱり分らず、狐につままれた形でボンヤリ橘の顔を眺めていた。ひょっとしたら林の急死で、頭がどうかなったのではあるまいかと私は疑ってみた。
「田舎の刑事にしては、素早く立ち廻ってよく調べている様だったが、この事件は、詮穿好きの田舎探偵には少し簡単すぎる様だ。そうだ、全く単純過ぎる位単純な事件なんだ――」
橘が猶も語り続けようとした時、ボーイに案内されて今噂していた、その橘の所謂田舎探偵がヒョッコリやって来た。
「先程は失礼、一寸お訊ねし度い事がありましてね」
探偵が挨拶した。
「イヤ、如何です、二郎君は自白しましたか」
私が斯う聞くと、刑事は嫌な顔をして、
「それをあなた方に言う必要はありません」
と空嘯いた。
「それじゃ、何の用で来たのです」
「あの時の模様を、もう一度詳しく聞き度いと思うのです」
刑事がそう言って私に詰寄ると、傍から橘が片頬に皮肉な、又得意そうな得態の知れぬ笑いを泛べて刑事に報いた。
「詳しくお調べになる必要はないでしょう」
この侮蔑したような言葉は、明かに刑事を怒らせた。
「ナニッ? 調べる必要がないとは何です。