Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

とうみょうのまき

灯明之巻

泉 鏡花

Lesen Sie 灯明之巻 (とうみょうのまき) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.444 Zeichen · 47 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「お見せしましょうか。」

「恐らく不老長寿の薬になる――近頃はやる、性の補強剤に効能の増ること万々だろう。」

「そうでしょうか。」

その頬が、白く、涼しい。

「見せろよ。」

低い声の澄んだ調子で、

「ほほほ。」

と莞爾。

その口許の左へ軽くしまるのを見るがいい。……座敷へ持出さないことは言うまでもない。

色気の有無が不可解である。ある種のうつくしいものは、神が惜んで人に与えない説がある。なるほどそういえば、一方円満柔和な婦人に、菩薩相というのがある。続いて尼僧顔がないでもあるまい。それに対して、お誓の処女づくって、血の清澄明晰な風情に、何となく上等の神巫の麗女の面影が立つ。

――われ知らず、銑吉のかくれた意識に、おのずから、毒虫の毒から救われた、うつくしい神巫の影が映るのであろう。――

おお美わしのおとめよ、と賽銭に、二百金、現に三百金ほどを包んで、袖に呈するものさえある。が、お誓はいつも、そのままお帳場へ持って下って、おかみさんの前で、こんなもの。すぐ、おかみさんが、つッと出て、お給仕料は、お極りだけ御勘定の中に頂いてありますから。……これでは、玉の手を握ろう、紅の袴を引こうと、乗出し、泳上る自信の輩の頭を、幣結うた榊をもって、そのあしきを払うようなものである。