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Japanische Klassiker mit Furigana

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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――

炎の人――ゴッホ小伝――

三好 十郎

Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme

Aozora Bunko

ヴィン (これもチョット笑って)……だけど、ゴーガンは小父さんに金を借りて行ったが、昨日から何も食っていないんだって? ホントにそんなに貧乏なのかな?

タン そうらしいですね。食い物がないのはチョイチョイらしいですよ。

ヴィン 家の奥さんの方からは、金はよこさないんだろうか? だって、家は金持なんだろう?

タン さあ、金が有ると言っても、奥さんと子供さんたちがやって行ける程度じゃないですかねえ。よしんば、家からよこすと言っても、あの気性じゃ受け取りはしないでしょう。

ヴィン あれだけの偉大な絵かきが、食う物がない。……畜生! 世の中の人間はみんな阿呆だ! と言っても世の中の人間が急に変ったりはしない。とすると、やっぱり僕が始終言っている貧乏な画家が集まって共同生活をする計画を一日も早く実行する必要がある。

タン 共産コロニイですか? そりゃ出来ればよござんすけどねえ。

ヴィン 出来るとも、皆がその気になれば。そりゃ初めは理想的に行くまい。だから初めは気の合った者が二人でも三人でも集まって――そう、パリじゃまずい、田舎へ行く。そこで、みんなセッセと絵を描いて、それをパリへ送ってテオの手で売って貰う。