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Japanische Klassiker mit Furigana

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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――

炎の人――ゴッホ小伝――

三好 十郎

Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme

Aozora Bunko

それから、ロートレックやベルナールが、そう言ってくれるのは、友達だから、同情すると言うか、憐んで褒めてくれてるのかも知れない。

タン そりゃ、疑い深か過ぎると言うもんですよ。じゃゴーガンさんは、どうです? ゴーガンさんは、あなたの来る前には、この絵をえらく褒めていましたよ?

ヴィン ゴーガンが褒めた? ホントかね? 何と言って?

タン よく憶えてはいませんが、ゴタゴタして下手な所もあるが、しかし、良い絵であることは間違いない。敬礼しろとか何とかってね。ホントです。

ヴィン ふうん。……だのに、僕の前で、どうしてあんなにくさすんだろう?

タン そこんところは、わかりませんねえ。変りもんですからねえ、なにしろ。

ヴィン ……ゴーガンは天才だ。しかし、意地が悪い。あの男の気持は僕にはわからない。しかし見ていると、あの力強い無愛想さに僕は引きつけられる。それでいて時々腹の底から憎くなる。……尊敬している。しかし先刻みたいなことをされると、畜生! と思う。……あれは小父さん、気ちがいだ。

タン (笑う。そして笑えるような空気になったことを喜んで)ハハ、向うでは、あなたのことを気ちがいだと思っているかも知れませんな。