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Japanische Klassiker mit Furigana

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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――

炎の人――ゴッホ小伝――

三好 十郎

Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme

Aozora Bunko

弱っていますよ。

ロート どうせ、そんなことだろうと思った。売れるもんかあんな絵が、今どきのパリで。

エミ 二十五フランか。僕なら二百五十フラン出しますよ。ただし、目下一フランもないけど。

タン (ロートレックの言葉も、ベルナールの言葉も深くは理解できないで)え? いえね、とにかく、昨日などあなた、立派な紳士が飛びこんで来て、あの絵は逆さまに置いてあると注意してくれましたよ。上の青い所は、あれは空ですからと言いますとな、あんな空がこの世に在る道理がない、あれは海だ。そう言うんですよ、ハハ!

ベルト ホホ、まあねえ!(他の二人も笑う)

ロート は! そう言う豚どもだ!

おかみ (ベルトに)いらっしゃいまし、奥さん。どうぞこちらにお掛けんなって。(椅子をすすめる)

ベルト ありがとう。どうぞお構いにならないで――いえね、これから御一緒にタンボランの展覧会に行くんですの。エミールさんが、御主人の肖像をゴッホさんが描いているから、寄って見て行こうとおっしゃってね――これですわね。(「タンギイ像」に目をやる)

ロート いよう、やっちょる。(言いながら、ステッキを突きヨロヨロとびっこを引いて絵の方へ行く)……なんだ、もう出来あがってる。