Japanische Klassiker mit Furigana
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ばくだんたいへいき
爆弾太平記
夢野 久作
Lesen Sie 爆弾太平記 (ばくだんたいへいき) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.653 Zeichen · 98 Bildschirme
これは支那の兵隊か役人が盗んで来たものだそうですが、それだけに油断も出来ません。非道い奴になると玉蜀黍の喰い殻に油を浸した奴を、柳行李一パイ百円ぐらいで掴まされた事があるそうです。
……ところでイヨイヨ朝鮮内地に来ますと、ソンナ爆薬の集まる処が、この釜山の外に二三箇所あります。
……慶北の九龍浦は何といっても釜山の次でしょう。もっとも釜山に来た爆薬は、あのお屋敷の地下室に這入るだけですが、九龍浦の方はチット乱暴で、人里離れた海岸の砂の中に埋めて在るのです。私が今度、こんな目に会いましたのも、多分、この案内を嗅ぎ付けた事を知って、釜山の方へ手をまわしたのでしょう。
……それから九龍浦の次は浦項と江口で、ここは将来有力な爆薬の根拠地になる見込みがあります。この三個所は釜山と違って、巡査か警部補ぐらいが駐在している処ですから、丸め込むにしても大した手数はかからんでしょう。裁判所の連中でも、みんな美味い事をしておりますので、その地方地方での一番の有力者が皆、爆薬の元締になっているのですから世話が焼けません。……そのほか四五月頃の巨文島、五、六、七月頃の巨済島入佐村、九、十、十一月の釜山、方魚津、甘浦、九龍浦、浦項、元山方面へ行って御覧なさい。