Japanische Klassiker mit Furigana
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かわ
牛をつないだ椿の木
Lesen Sie 牛をつないだ椿の木 (かわ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 75.647 Zeichen · 155 Bildschirme
用具がそこにはいっているかと思ってそちらを見たとき、久助君は、徳一君もやはりそういう目つきで見ているのを発見した。のみならず、音次郎君もやはり、兵太郎君の席を見ていた。
みんな、心のおくで、同じ心配をもっているのだと、久助君はわかった。
徳一君が、ちょっと兵太郎君のつくえのふたをあけた。久助君は心臓がどきつくのをおぼえた。中には、なにもはいっていなかった。
その日から、兵太郎君は学校へこなくなってしまったのである。
五日、七日、十日と、日はたっていったが、兵太郎君は学校へすがたを見せなかった。しかしだれひとり、兵太郎君のことをくちにするものがない。久助君は、それがふしぎだった。五年間もともに生活したものが、ふいにぬけていっても、あとのものたちは、なにごともなかったように平気でいるのである。だがこれがあたりまえのようにも思われた。
久助君は、徳一君と音次郎君だけはじぶんと同じように、消えてしまった兵太郎君のことで心をいためていることはわかっていた。それだのに、この三人は、ひとことも、兵太郎君についていわないのであった。そればかりでなく、みょうにおたがいの目をおそれて、おたがいにさけあうようになった。