Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

かわ

牛をつないだ椿の木

新美 南吉

Lesen Sie 牛をつないだ椿の木 (かわ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 75.647 Zeichen · 155 Bildschirme

Aozora Bunko

久助君の話

久助君は、四年から五年になるとき、学術優等品行方正のほうびをもらってきた。

はじめて久助君がほうびをもらったので、電気会社の集金人であるおとうさんは、ひじょうにいきごんで、それからは、久助君が学校から帰ったらすぐ、一時間勉強することに規則をきめてしまった。

久助君は、この規則を喜ばなかった。一時間たって、家の外に出てみても、近所に友だちが遊んでいないことが多いので、そのたびに、友だちをさがして歩かねばならなかったからである。

秋のからりと晴れた午後のこと、久助君は柱時計が三時半をしめすと、「ああできた」と、算術の教科書をパタッととじ、つくえの前を立ちあがった。

外に出るとまばゆいように明るい。だが、やれやれ、きょうもなかまたちの声は聞こえない。久助君は、お宮の森の方へ耳をすました。

森は、久助君のところから三町ははなれていたが、久助君は、そこに友だちが遊んでいるかどうかを、耳で知ることができるのだった。だが、きょうは、森はしんとしていて、うまい返事をしない。つぎに久助君は、反対の方の、夜学校のあたりにむかって耳をすました。夜学校も三町ばかりへだたっている。