Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かわ

牛をつないだ椿の木

新美 南吉

Lesen Sie 牛をつないだ椿の木 (かわ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 75.647 Zeichen · 155 Bildschirme

Aozora Bunko

また、たとい、きつねやむじなにばかされないにしても、よっている人間というものは、ばかされている人間とあまりちがわないというわけです。

そこでみんなは、鳴物を持ってきました。かねはお寺でかりてきました。おそうしきの出る時刻を、知らせてまわるときにたたく、あのかねです。たいこは、夜番が「火の用心」といってはドンとたたく、あのねぼけたような音のたいこです。もと吉野山参りの先達をなんべんもやった亀菊さんは、ひさしぶりに鳴らしてやろうというので、宝蔵倉からほら貝をとり出してきました。しかしひとふきふいてみて、おどろいたことにもうそのほら貝は、しゅうしゅうという音をたてるばかりで、鳴りませんでした。「こりゃ、ひびがはいっただかや」と亀菊さんはいいましたが、息子の亀徳さんがふいたら、そのほら貝はよい音で鳴ったのです。そこで亀菊さんは、じぶんが年をとったことがよくわかりました。そして年をとることは、あほらしいことである、と思ったのでありました。青年団のラッパ手林平さんは、月の光でもピカピカ光るよいラッパを持ってきました。こいつなら三里ぐらいは聞こえるだろう、と林平さんは心のなかで得意でした。