Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かわ

牛をつないだ椿の木

新美 南吉

Lesen Sie 牛をつないだ椿の木 (かわ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 75.647 Zeichen · 155 Bildschirme

Aozora Bunko

秋もすえにちかいことだから、水は流れてはいない。けれどこの川は、はばがせまいかわりに、赤土の川床が深くえぐられていて、つめたい色にすんだ水が、かなり深くたたえられている。夏、水あびによくきたから、だいたい深さの見当はつくのである。へそのへんまでくるだろう。

三人はちょっと顔を見あわせて、どうしようと目で相談したが、すぐ、やったろかと、やはり目で、話をまとめた。するともう、森医院の徳一君が、ズボンのバンドをゆるめはじめた。なにか、しがいのあるいたずらをするときのように、顔がかがやいている。ほらふきの兵太郎君は着物だったので、まずかばんをはずして、しりまくりし、パンツをぬいだ。久助君もおくれてはならぬと、ズボンをぬいで、緑と黄のまじった草の上にすてた。

ぬいでしまうと、へんに下がかるくなった。風が素足にひえびえと感じられる。

徳一君を先頭に、川っぷちの草にすがりながら、川の中にすべりおりた。ひと足入れると、もう、ひざっこぶしの上まで、水がくるのである。

「つめたいなあ」

足から身内にあがってくる冷気が、しぜんに三人にいわせるのであった。

かきがほしいだけではなかった。