Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かわ

牛をつないだ椿の木

新美 南吉

Lesen Sie 牛をつないだ椿の木 (かわ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 75.647 Zeichen · 155 Bildschirme

Aozora Bunko

長女  おかあさん、よし坊はずいぶんやせたね。手なんかむぎわらみたいね。

長男  頭もあや子のゴムまりくらいだ。

次男  きのう、帽子がかぶりたいっていったからね、ぼくが柱からはずしてきてかぶせてやったら、すこすこしてたよ。目までかぶさっちゃって、とてもおかしいんだよ。

母   さあ、たあちゃんはもうこれでいいのよ。こんどは、あや子。あや子にはどの着物がいいかね。

(たんすをあける)

長女  あたしは、唐ちりめんがいいわ。ほら、つばきの花の。

母   つばきの花のって?

長女  おとうさんのお葬式んとききたのよ。あたしよくおぼえててよ、こっちの肩のとこに、つばきの花がふたつかさなってたわ。こうするとよく見えるのよ。花のにおいがかげるくらいのそばに。

母   ああ、これだね、まだきられるかしら。

(女の子きる)

母   すこし短いわね。むりもないね、あれから、もう四年になるんだから。

長女  これよ。あたし、この着物とても好き。ほらね、かあさん、この肩んところに花があるでしょう。お葬式でお墓にいったときにね、あたしが叔父さんや叔母さんたちの間で立ってたら、白いちょうちょうが舞ってきて、あたしの肩のこの花にとまったのよ。