Japanische Klassiker mit Furigana
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かわ
牛をつないだ椿の木
Lesen Sie 牛をつないだ椿の木 (かわ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 75.647 Zeichen · 155 Bildschirme
病気になる可能性は、ほんとうにあるのである。
それなら、こりゃじぶんたちも同じように腹をひやしたのだから、同じようなことになるのではないかと、久助君は、こんどはじぶんの腹が心配になりだした。そう思うと、なんだかへその下の方がしくしくするみたいである。
「よし、おぶされッ」
と、徳一君は、しゃがんで背中を兵太郎君の方にむけた。兵太郎君は力なくおぶさった。
音次郎君が徳一君のランドセルを持ち、久助君は、兵太郎君の足からぬげて落ちたきたないげたを持った。どさくさまぎれで地に落ちて砂にまみれた食いかけの百匁がきを、久助君はポーンと川の中へけとばした。そして三人は出発した。
二
つぎの朝久助君は、山羊にえさをやるため、小屋の前へいって、ぬれた草を手でつかんだとき、きのうの川のできごとを思い出した。と同時に、兵太郎君はどうなったろうという心配が、重く心にのしかかってきた。
まもなくまた忘れてしまった。だが心配の重さだけは忘れているまも心にのこっていて、なんとなく不愉快であった。
七時半になると、いつものように家を出た。学校のうらてへむかって一直線に走っている細い道に出たとき、五十メートルほど前を、薬屋の音次郎君が、なにかつまらないことでも考えているように、拍手をしては右手を外の方へうっちゃりながら歩いていく