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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぎゅうにくとばれいしょ

牛肉と馬鈴薯・酒中日記

国木田 独歩

Lesen Sie 牛肉と馬鈴薯・酒中日記 (ぎゅうにくとばれいしょ) von 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.018 Zeichen · 109 Bildschirme

Aozora Bunko

唯々として自分はこの命令を奉じていた。

然し母と妹との節操を軍人閣下に献上し、更らに又、この十五円の中から五円三円と割いて、母と妹とが淫酒の料に捧げなければならぬかを思い、さすがお人好の自分も頗る当惑したのである。

酒が醒めかけて来た! 今日はここで止める。

五月六日

昨日は若い者が三四人押かけて来て、夜の十二時過ぎまで飲み、だみ声を張上げて歌ったので疲れて了い、何時寝たのか知らぬ間に夜が明けて今日。それで昨日の日記がお休み。

さても気楽な教員。酒を飲うが歌おうが、お露を可愛がって抱いて寝ようが、それで先生の資格なしとやかましく言う者はこの島に一人もない。

特別に自分を尊敬も為ない代りに、魚あれば魚、野菜あれば野菜、誰が持て来たとも知れず台所に投りこんである。一升徳利をぶらさげて先生、憚りながら地酒では御座らぬ、お露の酌で飲んでみさっせと縁先へ置いて去く老人もある。

ああ気楽だ、自由だ。母もいらぬ、妹もいらぬ、妻子もいらぬ。慾もなければ得もない。それでいてお露が無暗に可愛のは不思議じゃないか。

何が不思議。可愛いから可愛いので、お露とならば何時でも死ぬる。