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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぎゅうにくとばれいしょ

牛肉と馬鈴薯・酒中日記

国木田 独歩

Lesen Sie 牛肉と馬鈴薯・酒中日記 (ぎゅうにくとばれいしょ) von 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.018 Zeichen · 109 Bildschirme

Aozora Bunko

と自分は問わざるを得なくなった。

「どうしてでも可いじゃアありませんか、私が……」と言いかけて淋しげな笑を洩した。

「そうさ、お前に任したのだから……ところで母上さんが見えたら最早下宿屋は止して一所になって下さいと言ってみようじゃないか」

「言ったところで無益で御座いますよ」

「無益ということもあるまい。熱心に説けば……」

「無益ですよ、却って気を悪くなさるばかりですよ」

「それは多少か気を悪くなさるだろうけれど、言わないで置けばこの後どんなことに成りゆくかも知れないよ」

「そうですねえ……然し兵隊さんとどうとかいうようなことは被仰んほうが可う御座いますよ」

「まさかそんなことまでもは言われも為まいけれど」

一時間立たぬうちに升屋の老人は帰って来て、

「甘く行ったよ」と座に着いた。

「どうも御苦労様でした」

「ハイ確かに百円。渡しましたよ。験ためて下さい」と紙包を自分の前に。

「今日は日曜で銀行がだめですから貴所の宅に預かって下さいませんか。私の家は用心が悪う御座いますから」と自分が言うを老人は笑って打消し、

「大丈夫だよ、今夜だけだもの。私宅だって金庫を備えつけて置くほどの酒屋じゃアなし、ハッハッハッハッハッハッ。