Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
くるいだこ
狂い凧
梅崎 春生
Lesen Sie 狂い凧 (くるいだこ) von 梅崎 春生 (うめざきはるお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 111.430 Zeichen · 226 Bildschirme
校長も面目上受けつけないに違いない。
「なあ、福。お前のやり方もまずかったが、出来たことはもう仕様がない。それで城介の身のふり方をどうつけるかだ――」
しかし〈有力者〉と自称しても、幸太郎はその土地の海産品問屋に過ぎず、校長に圧力をかけられたかどうか、疑問である。もっとも彼はおやじゆずりのその店を、大正時代の好況不況の波をうまく切り廻し、二倍に拡げてしまったのだ。運がよかったせいでもあるが、幸太郎は運のことは考えず、自分の実力を過信していたようだ。それが実直な弟に対する態度にあらわれていた。実直だけでは、この世は渡れない。
「このまま放っといて、竜介のようになると、お前は困るぞ」
その点では福次郎も同感であった。
「それはそうだが――」
「だから葬儀屋に奉公させろと、わしは言っているんだ。手に職をつけとけば、あとはどうにもなる。人間が生きている限りは、葬儀屋という商売はなくならない」
あるいは幸太郎は子供の頃、日清戦争で戦死者の葬列が、毎日のように道を通っていて、その印象が強く残っていたのだろう、とも思う。そしてそれが城介の身のふり方に、結びついた。
「葬儀屋というのは、卑しい商売じゃない。