Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 374.755 Zeichen · 745 Bildschirme

Aozora Bunko

さて、すこし家のことに戻ります、六月十三日は母の命日なので寿江子それまで伊豆にはゆかぬ由。七月九日ごろ咲枝が赤子チャンなるものをうみますから、そのときは、太郎のために林町に行ってやる約束いたしました。誰もいないのはよくないから。

きょうは、島田で御仕事のあった日です。昨夜お母さんからお手紙で(三日づけ)お菓子も写真も私の手紙も一どきについて、お菓子は大変めずらしいから、お客膳のなかわんにもって出しますということです。ようございましたね。

あなたのお体すこし疲れていらっしゃるとかいたから、お大切にということです。血圧は百二十ですって。すこしこれではすくなすぎますね。90+57=147ぐらいでいいのに。この次の手紙でうかがって見ましょう。

今日、又ひさ留守です。八日ごろかえりますいよいよ。代りの人いないので、先達てのように一寸林町からかりるか派出婦たのむかします。仕事のせわしい間、十日位まで林町からよぶかもしれず。これから、マアお茶でものみながら一思案いたしましょう。

明日はどんなお顔色でしょう。丁度先月六日に手紙下すったから一月たちました。こんな心持面白いこと、全く待っていないのに、実に待っている、こんな心持。