Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.557 Zeichen · 426 Bildschirme

Aozora Bunko

S子の実際を身近に見ると同情をいたしますし。兄と妹とは兄が結婚するとむずかしいものよ。だからもし双方よいのなら、と考えるの。全く私たちの柄にないことのようですが、自然にゆくならそれもわるくあるまいとも思います。何もないTは、何もないのを不思議にも思わぬ人のところが楽でしょう。大阪のKは全く虚飾的結婚して、えらいさわぎしたのですから。妹のものまでタンスにつめて行くという風に。

Nという人は背の高いやせぎすの人で髪が白いのが多く見える人です。Tが黒髪つやつや頬は紅というキューピー亭主が趣味なら駄目ですが。それも云ってやって。あなたの御同意をうけたらすこしこまかくきき合わせしらべて見ます。ケイ類などのことも。一郎というのだから総領と思いますが。兄さんのことも普通はキズになってTの話もまとまらず来ていますが、その人なら扱えるでしょう。世話する限度も分ってTとして安心ではないかしら。

全くまだコントンの話ですがどうぞ御意見おきかせ下さい。それによってどちらかにいたしましょう。霧のように消してしまうか、すこしはまとまりそうにしてみるか。ではきょうはこの話だけ。