Japanische Klassiker mit Furigana
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げんだいゆいぶつろんこうわ
現代唯物論講話
戸坂 潤
Lesen Sie 現代唯物論講話 (げんだいゆいぶつろんこうわ) von 戸坂 潤 (とさかじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.295 Zeichen · 490 Bildschirme
* プラトンの対話篇『ティマイオス』に於けるこのプラトン的質料の解釈に就いては V. Brochard, Le Devenir dans la Philosophie de Platon(邦訳・岩波『哲学論叢』二〇号)を見よ。――なお「存在」の概念の分析では、和辻哲郎教授の『人間の学としての倫理学』は、凡そ反唯物論的な見解の見本として注目に値いする。存在という言葉は、その字の意味から云って「人間」を意味する他はないというのである。なる程「倫理学」にとってはそういうことが必要と見える。
さて物質という概念を、さし当り、抽象態に於て、このように「存在すること」自身の概念だとすると、ここから二つの重大な性質が見出されることになる。
第一は物質の自己運動に就いて。物質の自己運動ということは常識的な表現では極めて見易い事実であると云える。天体は、宇宙は、何も他に俟つ処なく――別に宇宙の外に之を動かしたり創造したりする神や神々がいるのではないから――自分で運動しているということは明らかだ。併しそれでは今の場合の分析の拠り処とならないので、存在することとしての物質という概念が、すでにそれだけで、運動という概念を結果するということが、問題なのである。