Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

でんえんじょうちょうあり

田園情調あり

佐々木 邦

Lesen Sie 田園情調あり (でんえんじょうちょうあり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.319 Zeichen · 19 Bildschirme

Aozora Bunko

無論秋ちゃんも冗談の示威に過ぎない。

「…………」

「憤ったの?」

「そうじゃないけれど、人に会うと悪いでしょう」

「偶然一緒に帰るんだもの。こんなことは誰だってある」

「構わないか知ら」

「公明正大だ。構うもんか?」

「でも私、やっぱり厭よ」

「なぜ?」

「あんたと一緒になると後が悪いわ。あんたのことばかり考えて」

「ほんとうかい?」

「えゝ。考えたって何にもならないけれど」

「ならないでどうする? 僕は何とかなる法を真剣に考えているんだよ」

「嘘よ。あんたは嘘つきだわ」

「どうして?」

「この間映画を見に行ったら、須藤の勝子さんと一緒だったじゃないの? 私、やっぱり瞞されたと思ったわ」

「馬鹿を言っちゃ困る。僕は須藤君と一緒だったんだよ。勝子さんは須藤君について来たんだ。何のことがあるもんか? あんなデコボコ尼っ子」

「本当?」

「神かけてだ。お祭りの晩に神さまの前で約束したんだもの。僕はこんな堅実な純潔なロマンスはないと思っている」

「…………」

「秋ちゃんはもう僕が厭になったのかい?」

「誰か来たわよ」

年寄が通りかゝって、

「お仕舞いなさい」

と言って行き過ぎた。

「お仕舞いなさい」