Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しろいくも
白い雲
小川 未明
Lesen Sie 白い雲 (しろいくも) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.755 Zeichen · 16 Bildschirme
一
一
みんなは、なにかすてきに、おもしろいことがないかと、思っているのです。敏ちゃんも、もとより、その一人でありました。往来で、義ちゃんや、武ちゃんや、かつ子さんたちが、集まって、なにか見て笑っています。
「なんだろう?」と、敏ちゃんは、走ってゆきました。
義ちゃんが、真っ黒な砂鉄を紙の上にのせて、両手で持っていると、武ちゃんが、磁石で、紙の裏を摩っています。すると、砂鉄がむくむくと虫のはうように、磁石のいく方について動くのでした。
「おもしろいのね。」
「不思議だろう。」と、武ちゃんが、自分もそれに見とれて頭を傾けていました。
「僕、たくさん砂鉄を取ったのだけれど、洗ったら、これんばかしになったのだよ。」
義ちゃんは、砂鉄の入っているびんをポケットから出して、見せていました。
これを見ると敏ちゃんは、にやりと笑いました。自分も大きな磁石を家に持っていると思ったからです。それは、いつかお隣の兄さんから、もらったものです。もう赤く塗ったところがだいぶはげていたけれど、もとは、いい磁石だったのです。
明くる日、敏ちゃんは、学校へいくと、休みの時間に、運動場の砂場で、小山といっしょに砂鉄を取るのに夢中になっていました。