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Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆりのはな

百合の花

小川 未明

Lesen Sie 百合の花 (ゆりのはな) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.179 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

「いいえ、木独楽だ。」

「大きいのかい……。」

「ああ、大きいんだ。」

「僕はもう割らないがなあ……。」と太郎は溜息を洩らした。

「太郎さんは私にあの絵紙呉れないか? そうせば僕独楽を廻すけも……。」

「牛に子供の乗っている絵紙かい?」

「あれ、呉れればいいがなあ……誰か呉れんかしらん。」

「お月様が出ていて、笛を吹いている絵紙だろう?」

「うん」と勇は首肯く。

「あれを上げれば、独楽をお廻しかい。」

「廻すけども割るんなら厭だ。」

「僕はもう割らんよ。」

「じゃ絵紙は呉れるの……。」

「ああ、上げよう。」

「銀蜻蛉は明日の朝呉れるの?」

「ああ、明日の朝捕って上げるよ……。」

「独楽を割るんでないよ。え、きっと!」

「ああ、割らないってば。家に独楽はあるの……じゃ早く行って持ってお出で、待っているから。」

勇は新しい、軽そうな木独楽を持って来ました。それに較べると太郎のは厚い鉄の胴がはまっていて、なかなか重たい独楽であります。

「太郎さん、お前さんが先にお廻しよ。」

「僕?」

「そうっとお廻しよ。」

「ああ。」

「割るんでないよ、さあ手をお出し。」

と勇と太郎とは互に手を握り合って、約束をしました。