Japanische Klassiker mit Furigana
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ひゃくめんそうやくしゃ
百面相役者
江戸川 乱歩
Lesen Sie 百面相役者 (ひゃくめんそうやくしゃ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.801 Zeichen · 20 Bildschirme
それ程、感銘を受けたものだ。さて、銘々の家への分れ道へ来ると、
「今日はいつにない愉快な日曜でした。どうもありがとう」
僕はそういって、Rに分れようとした。すると、意外にもRは僕を呼び止めて、
「いや、序にもう少しつきあって呉れ給え。実はまだ君に見せたいものがあるのだ」
という。それがもう十一時時分だよ。Rはこの夜ふけに、わざわざ僕を引っぱって行って、一体全体何を見せようというのだろう。僕は不審で堪らなんだけれど、その時のRの口調が、妙に厳しゅくに聞えたのと、それに当時僕は、Rのいうことには、何でもハイハイと従う習慣になっていたものだから、それからまたRの家まで、テクテクとついて行ったことだ。
いわれるままに、Rの部屋へはいって、そこで、釣りランプの下で、彼の顔を見ると、僕はハッと驚いた。彼は真青になって、ブルブル震えてさえいるのだ。何がそうさせたのか、彼が極度にこう奮していることは一目でわかる。
「どうしたんです。どっか悪いのじゃありませんか」
僕が心配して聞くと、彼はそれには答えないで、押入れの中から古い新聞の綴り込みを探し出して来て、一生懸命にくっていたが、やがて、ある記事を見つけ出すと震える手でそれを指し示しながら、