Japanische Klassiker mit Furigana
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ひゃくめんそうやくしゃ
百面相役者
江戸川 乱歩
Lesen Sie 百面相役者 (ひゃくめんそうやくしゃ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.801 Zeichen · 20 Bildschirme
土にまみれて残り居れり一方急報により×裁判所××検事は現場に急行し×署楼上に捜査本部を設け百方手を尽して犯人捜査につとめたるも未だ何等の手掛りを発見せずと該事件のやり口を見るに従来諸方の寺院を荒し廻りたる曲者のやり口と符節を合すが如く恐らく同一人の仕業なるべく曲者は脳ずいの黒焼が万病にきき目ありという古来の迷信によりかかる挙に出でしものならんか去るにても世にはむごたらしき人鬼もあればあるものなり。
そして終りに「因みに」とあって、当時までの被害寺院と首を盗まれた死人の姓名とが、五つ六つ列記してある。
僕はその日、頭が余程変になっていた。天候がそんなだったせいもあり、一つは奇怪な芝居を見たからでもあろうが、何となく物におびえ易くなっていた。で、此いまわしい新聞記事を読むと、Rがなぜこんなものを僕に読ませたのか、その意味は少しも分らなんだけれど、妙に感動してしまって、この世界が何かこうドロドロした血みどろのもので、みたされている様な気がし出したものだ。
「随分ひどいですね。一人でこんなに沢山首を盗んで、黒焼屋にでも売込むのでしょうかね」
Rは僕が新聞を読んでいる間に、やっぱり押入れから、大きな手文庫を出して来て、その中をかき廻していたが、僕が顔を上げてこう話しかけると、