Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ひゃくめんそうやくしゃ

百面相役者

江戸川 乱歩

Lesen Sie 百面相役者 (ひゃくめんそうやくしゃ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.801 Zeichen · 20 Bildschirme

Aozora Bunko

Rが説明した。

「ところが、僕にはちゃんと予備知識があるんだ。というのは、この芝居が蓋を開ける前にね、百面相役者の××が、僕の新聞社を訪問したのだよ。そして、実際僕等の面前で、あの変装をやって見せたのだ。外の連中は、そんなことに余り興味がなさそうだったけれど、僕は実に驚嘆した。世の中には、こんな不思議な術もあるものかと思ってね。その時の××の気焔がまた、なかなか聞きものだったよ。まず欧米における変装術の歴史を述べ、現在それが如何に完成の域に達しているかを紹介し、だが、我々日本人には、皮膚や頭髪の工合で、そのまま真ねられない点が多いので、それについて如何に苦心したか、そして、結局、どれ程巧にそれをものにしたか、という様なことを実に雄弁にしゃべるのだ。団十郎だろうが菊五郎だろうが、日本広しといえどもおれにまさる役者はないという鼻息だ。何でもこの町を振り出しに、近く東京の檜舞台を踏んで、その妙技を天下に紹介するということだった。(彼はこの町の産なのだよ)その意気や愛すべしだが、可哀相に、先生芸というものを、とんだはき違えで解釈している。何よりも巧に化けることが、俳優の第一条件だと信じ切っている。