Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かみさまのふとん

神様の布団

下村 千秋

Lesen Sie 神様の布団 (かみさまのふとん) von 下村 千秋 (しもむらちあき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.585 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

二人の子供は抱き合って泣いているより外はありませんでした。どちらへ行っても知らぬ他人ばかりで、助けてくれるような人は一人もありません。雪に埋もれた町の中で、子供たちは、働こうにも、何一つ仕事がないのでした。子供たちは、家の中の品物を一つずつ売って暮らしていくより外はなかったのです。

売る物と言っても、もとからの貧乏暮らしですから、そうたくさんあろうはずはありません。死んだ父親と母親の着物、自分たちの着物、布団四、五枚、それから粗末な二つ三つの家具、そういう物を二人は順々に売って、とうとう一枚の掛け布団しか残らないようになってしまいました。そうしてついに何も食べるものがない日が来ました。言うまでもなく、家賃などを支払っているどころではありません。

それは冬でも大寒といういちばん寒い季節でした。この季節になると、この地方は、大人の丈ほどの雪が積もり、それが春の四月頃までとけずにいるのです。二人の子供の食べるものがなくなったその日も朝から雪で、午後からは、ひどい吹雪になりました。二人の子供は外へ出ることも出来ません。空いたお腹を抱えながら二人はたった一枚の布団にくるまって、部屋の隅にちぢこまっていました。