Japanische Klassiker mit Furigana
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かみさまのふとん
神様の布団
下村 千秋
Lesen Sie 神様の布団 (かみさまのふとん) von 下村 千秋 (しもむらちあき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.585 Zeichen · 10 Bildschirme
あばら家のことですからどこも隙間だらけです。その隙間から吹雪は遠慮なく吹き込んで来ます。二人はぶるぶるふるえながら、しっかりと抱き合って、子供らしい言葉で互いに慰め合うよりしかたがありませんでした。
「お前、寒いだろう。」
「いいえ、兄さんが寒いでしょう。」
二人はそれを互いにくり返して、言い合っていました。
そこへ、家主がやって来たのです。無慈悲な家主は怖い顔をして、荒々しく怒って家賃の催促をしました。二人の子供は驚きと悲しみのあまりものを言うことも出来ませんでした。首をすくめ、目をしばたたいているばかりでした。家主は、家の中を、じろじろ見回していましたが、金目の品物は何一つないのを知ると、らんぼうにも、子供たちがくるまっていた一枚の布団をひったくってしまいました。そのうえ子供たちを家の外へ追い出して、家の戸には錠を下ろしてしまったのです。
追い出された二人の兄妹はもとより行く所はありません。少し離れたお寺の庫裡の窓から暖かそうな灯の光が洩れて見えましたが、雪が子供たちの胸ほども積もっていましたので、そこまでも行くことも出来ません。それに子供たちは一枚の着物しか着ていませんので、体中がこごえてしまって、もう一足も動けそうもありませんでした。