Japanische Klassiker mit Furigana
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ふくざわゆきち
福沢諭吉
高山 毅
Lesen Sie 福沢諭吉 (ふくざわゆきち) von 高山 毅 (たかやまつよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.555 Zeichen · 109 Bildschirme
「いや、わたしはごめんだね。役人にはなりたくないし、役人で出世したいなど、一どもかんがえたことはない。わたしは平民、ただの国民でいいのだ。」
と、諭吉は、きっぱりとこたえました。
「どうして、きみは役人をきらうのかね。」
「そうだね。まず第一に気にいらないのは、役人がからいばりをするからだ。
第二に、きみのまえではいいにくいことだが、役人ぜんたいが下品なことだ。
第三には、幕府にちゅうぎそうな顔をしていたものが、幕府がつぶれると、すぐさまあたらしい政府のほうへついて、すこしでもよい地位をえようと血まなこになっていることだ。そうして地位があがると、いばりちらす。そこのところが気にくわない。
第四には、国民だ。士族はもちろん、ひゃくしょうや町人の子どもでも、すこしばかり文字がわかるやつは、みんな役人になりたがっている。役人になれぬまでも、政府にちかづいていって、なにか金もうけをしようとたくらんでいる。そうして、せっかくあたらしい世の中になったのに、国民は役人にへいこらしている。しっかりとひとりだちをして、自分をたっとぶという精神がない。これでは、日本はひらけない。