Japanische Klassiker mit Furigana
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ふくざわゆきち
福沢諭吉
高山 毅
Lesen Sie 福沢諭吉 (ふくざわゆきち) von 高山 毅 (たかやまつよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.555 Zeichen · 109 Bildschirme
いとこたちも、仕事についているものは下っぱの役人ばかりでした。三、四人あつまると、身分のたかい家のむすこが、たいした力もないのに、よい役についていばるとか、自分たちは、力があっても、どうにもならぬのだ、とふへいをもらしあいました。
諭吉も、そのふへいにはおなじ思いでしたが、ぐちのいいあいになったのでは、いみのないことだとおもいました。そこで、こういうのでした。
「まあ、そんな話はやめようじゃありませんか。この中津にいるかぎりは、なんべん、そんなことを、ぐずぐずいっても、役にたちませんよ。ふへいがあったら、でていくことですね。でていかないのなら、ふへいをいったってはじまりませんよ。」
「いったな、諭吉。ばかに大きな口をきくではないか。それなら、きみは、中津をでていくというのか。」
「さあ、それは、なんともいえませんがね。」
あまり、はっきりしたことをいえば、どんなうるさいことがおこるかもしれませんから、諭吉はことばをにごしました。しかし、このころから、心の中では、中津からでていくことを決心して、その決心を、なんとしてでも実行しようと、おもいさだめました。