Japanische Klassiker mit Furigana
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ふくざわゆきち
福沢諭吉
高山 毅
Lesen Sie 福沢諭吉 (ふくざわゆきち) von 高山 毅 (たかやまつよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.555 Zeichen · 109 Bildschirme
「せがれの釜次郎(武揚のこと)が、朝廷のお心にそむきまして、つみをおかしたことは、まことにおそれおおいことでございますが、釜次郎はひじょうな親思いもので、父が病気のときはよくかんびょうしてくれました。この親思いものが、あんなに大きなつみをおかしましたのは、あくまのしわざでございましょうか、いまさらなげきかなしんでも、もはや、とりかえしのつくことではございません。死刑になりましても、けっしておうらみはいたしません。けれども、わたくしのいのちも、もうながくはございません。できることなら、せがれの身がわりにしていただきたいところですが、せめて、一ど、あわせてはいただけないでしょうか。」
こんなことを、こまごまとかいて、それをねえさんが清書をし、お母さんが、つえをついて、とぼとぼと役所まであるいていってさしだしました。これをよんだ役人は、たいへん心をうごかされて、すぐに面会をゆるしてくれました。
さあ、そうなると、諭吉は、なんとかして武揚のいのちをたすけてやりたいとおもいました。すると、たいへんつごうのよいことがおこりました。
ある日、政府の役人が、オランダ語のノートをもってきて、ぜひ、日本語にほんやくしてほしいとたのみました。