Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅうさいようしかがみ

秀才養子鑑

佐々木 邦

Lesen Sie 秀才養子鑑 (しゅうさいようしかがみ) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.837 Zeichen · 32 Bildschirme

Aozora Bunko

牝鷄の晨

山へでも川へでも飛んで行きます」

「使ってさえ戴けば、水火の中も辞さない積りです」

「自分の意志は利きません。山というのは鉱山と精煉所です。川というのは川崎の工場です。誰が何処へ行って何年勤めるか、その辺は全然会社の都合で、人事課長の私にも分りません。中には一生涯山へ入ったまゝ、東京へ戻れないでしまう人もあります」

「何処へでも喜んで参ります。決して贅沢は申しません」

「それから唯の商事会社と違って、工場の方の現業と併行ですから、忙しいこと日本一です。時には夜業があります。日曜に臨時召集されることもあるんですから、欠勤が一番困ります」

「はあ」

「学校を出たばかりのものは厳重な体格検査をして採用しています。結局、話が健康問題に戻りますが、御自信がありますか?」

「充分ございます」

「暑中休暇が一週間あります。しかしこれは殆んど取る人がありません。欠勤で差引いています。それですから大抵無欠勤です。皆実によく勉強します」

「私も及ばずながら努力します」

「話は大体それぐらいのところでしょう。何れ宗像さん初め幹部の方と相談して御返事申上げます」

牝鷄の晨

「あなた、何う? お見込は」