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Japanische Klassiker mit Furigana

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しほんたいへいき

私本太平記

吉川 英治

Lesen Sie 私本太平記 (しほんたいへいき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 116.638 Zeichen · 233 Bildschirme

Aozora Bunko

「いやこんなに集まったのは始めてだろう。けれど職屋敷の一郭ときたらたいへんな広さだ。建物の数でも外からではわからない」

「えらいもんだな、盲人でも」

「なにしろ明石の検校と仰っしゃるのは、当道派の主座で、それに、死んだ将軍家とはお従弟にあたる人だ。あれくらいなことはわけなくできたろうさ」

「そういえば列のいちばん先に、職屋敷の執事と一人の女性をつれて歩いて行ったね、あれが明石の検校か」

「もと明石ノ浦にいたのでそう呼ばれているが、覚一法師というのがほんとの名だよ。晩年は、当道の如一に就いて、琵琶の奥の奥の道までをきわめたものだそうだが、もう二十歳ごろ名人の聞えがあって、なんども宮中に召されたことだってあるのだそうだ」

「晩年というが、見たところまだ、四十四、五にしか見えぬ検校だったが」

「そう、まだそんなもんだろうよ。けれど老成してござるから聖といってもおかしくない。盲最上の位なので、緋の衣に、検校帽子をかぶり、後ろに燕尾を垂れて行くさまは、唐画の人を見るようじゃったな」

「それはいいが、この途方もないたくさんな盲の衆は、いったいどこへ行くのかな」

「さればよ。