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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちくはくき

竹柏記

山本 周五郎

Lesen Sie 竹柏記 (ちくはくき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.798 Zeichen · 91 Bildschirme

Aozora Bunko

「偽の使いをよこしたりする以上、どんな卑怯なまねをするかわからないじゃないか」

「その使いは八束が出したんじゃない、彼はおれが一人で来たといって、褒めていたくらいだ、それはおそらく木屋徳という男のしたことだと思う」

「岡村もそんなことを云っていたが、そいつはよく調べてみなければわからないさ」

「調べてみるって、……それはどういうことだ」

「わかってるじゃないか」鉄馬は吐きだすように云った、「――あれははたし合じゃない、騙し討ちだ、しかも、三人のならず者までかたらっている、これはもう単なる決闘ではなく一藩の士の名誉に関する問題だ」

「待って呉れ、それはいけない」

孝之助は起きようとして、後頭部の痛みに低く呻き、横になったまま手を振った。

「八束は止めたんだ、あの男たちが仕掛けたとき、やめろと叫んだ、それだけはよせと叫んだ、二度か三度、彼は一人で勝負するつもりだったんだ」

「それなら介添はほかに選ぶべきじゃないか」

「もちろんわけがある、その話はするが、彼の罪を責めるようなことはやめて呉れ、それは彼のためだけではない、おれのためでもあり、杉乃のためでもあるんだ」

鉄馬は吃驚したように孝之助の眼をじっと見まもった。