Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 194.628 Zeichen · 371 Bildschirme
姉の注文した中串と、幸子の注文した筏が焼けて来る間、ビールの肴に、幸子はひとしきりお春の店卸しをした。
自分の使っている小間使が褒められることは、主人としても鼻が高く、決して悪い心地はしないし、好んで人の欠点を吹聴するにも及ばないので、幸子はいつもお春のことを良く云われると、別に否定もせずに聞いているのが常であったが、又そう云っても、お春ぐらい外で評判のよい女中も珍しかった。それと云うのが、交際上手で万事に如才がない上に、ひどく気前のよいところがあり、自分の物でも主人の物でも、構わず人にくれて遣ると云う風なので、出入りの商人や職人の間では、お春さんお春さんと云って大した持て方なのであるが、悦子の学校の受持の教師や、幸子の友達の奥さん達迄が、実に感心な女中さんだと、わざわざ伝言をして寄越すのには、幸子は開いた口が塞がらないことがしばしばあった。幸子のこの気持を一番よく知っているのはお春の継母に当る婦人で、彼女は尼崎の家から時々御機嫌伺いに来ては、誰が何と申しましょうとも、あのような手数のかかる厄介な娘を、女中に置いて使うて下さる此方様の御恩は忘れません、あの娘のためには今迄私も散々泣かされておりますので、どんなに奥様も手を焼いていらっしゃいますか、お察し申し上げているのでございます、と、そう云い云いして、万一