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Japanische Klassiker mit Furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 194.628 Zeichen · 371 Bildschirme

Aozora Bunko

ない、本家に預けてあると云うお金のことも、今直ぐでは困るが、他日何か理由の立つ用途に当てるのであったら、適当の時期を見て、こいさんの手へ渡るように口添えをして上げてもよい、とまで云って、板倉と結婚することだけは思い止まるように説いて見たのであったが、妙子の口吻は、自分達は直ぐにも結婚したいところを、雪姉ちゃんのために待って上げているのだから、何卒それを最大の譲歩と思って欲しい、そして一日も早く雪姉ちゃんの縁を纏めて欲しい、と云わんばかりなのであった。幸子は又、身分とか階級とか云うことは別にしても、板倉と云う人間はどうも私には信用出来ない、それは丁稚から写真館の主にまでなったのだから、啓ちゃんのような坊々とは違うだろうけれども、それだけに、そう云っては悪いが、世間擦れのした狡猾さを持っているような気がする、頭の程度も、こいさんはそう云うけれども、私達が話して見た工合では、詰まらないことを偉がったり自慢したりする癖があって、非常に単純で、低級のように思われるし、趣味とか教養とか云う方面も、成っていないように感じられる、ああして見ると、あれぐらいな写真の技術は、職業的な才能と器用さがあれば出来ることなのではないか、今のこいさんにはあの男の欠点が眼に付かないのであろうが、ほんとうによく考えて見る必要がありはしない